それは人の心の奥底の―――

越前 優弥

カミカゼ

【名前(読み)】えちぜん ゆうや
【性別】 男
【年齢】29歳
【職業】 美容師
【PR】読書家・美容系・記憶術・交渉人・演技派・収集癖・美人系・運転手
【性格】 一人称:僕、二人称:君・○○さん(くん)。美容師の際は明るく爽やかな人柄で接しているが、本来の性格は必要最低限喋ろうとはせず本ばかり読んでいる根暗に近い性格。二重人格に近い状態になったのは、過去のトラウマにより、自己暗示を掛け続けた結果である。潔癖症で収集癖あり。自覚がないオートアサシノフィリア・ポリテロフィリア
【容姿】176cm。チョコレート色の髪に、藍色の目。黒いシャツに、黒いズボンを履いており、灰色のヒールが低いブーツ。右手首に銀色の腕時計。舌に丸いピアスと、右耳に三日月を象った青い石と十字架が特徴のピアスをしている。肩掛けカバンにはスマホ・財布・必ず3冊以上はある本・大量の化粧道具・持ち運び可能の消毒液(ペーパー)がいつも詰められている。尚脹脛には交通事故の古傷が残っており年中長ズボン。
【邂逅】 根付いた負の感情は《優越感》。優弥は生まれた時から優秀でだった。歩き始めるのも、言葉を話せるようになったのも周りの子に比べて早かった。小学生に入ればテストもクラス上位、運動も出来て、クラスの皆から頼りにされており周りとは違うと大人達にも言われ、彼は自信を持っていた。
将来はプロサッカー選手になり、世界レベルで活躍するのだと嬉しそうに話していたそうだ。だが、現実は嘲笑うように彼の夢を打ち砕いた。下校中に信号を渡っていると自動車が優弥目掛けて突っ込んできたのだ。相手からは基準を超えたアルコールが検出された事により飲酒運転だと発覚。彼の足はアスリートをすることが出来ないほどの損傷を負い、小学6年秋から中学入学まで入院とリハビリを余儀なくされた。本人は【誰かに足を引っ張られた】と話していたそう。
中学入学、約8ヶ月ぶりに体育をした彼は体力の低下を目の当たりに絶望をした。元クラスメイトにすら負け、みんなから事故があったからだよと同情した。優弥にとっては自分はみんなよりも違うはずだ。誰よりも優秀なはずなのだと信じて疑わなかった彼は、失った夢と共に明るい性格も消え、静かで本を読む少年へと変わっていった。現実と理想の差に苦悩し、学校にも通わなくなり不登校手間に時代遅れの旅人の男《カミカゼ》と出会う。カミカゼは寡黙ながらも自分の知らない本や知識を与え、更には遠い場所まで直ぐに連れて行ってくれた。走る事も難しい優弥にとって瞬間移動は、苦しい現実を忘れさせてくれる魔法。優弥に気を遣う両親よりも言葉数が少ないが様々な体験をさせてくれるカミカゼに心を許していき、"あちら側"へ歩みだしかけた時、怪奇現象対策局の人に保護された。この事がキッカケで優弥はメンバーとなる。その後高校へと進学し、メンバーの髪を散髪していたことにより美容関係の専門学校へ入学。卒業後、美容師と怪奇現象対策局の仕事をしている。
【備考】 近所に予約制の美容室を経営している。優しそうな声と容姿、気遣いでマダムに人気らしい。自分の部屋には書庫がついており、それですら入らない本が溢れている。優弥曰く「カミカゼと一緒に読んだ本を選べるわけない」とのこと。未だカミカゼの事を好んでいるようで、嫌う様子が一切見られない。それほど《遠くへ連れ出してくれた》事が小さな彼にとって幸せだったのだろう。怪奇現象対策局では、足の問題から戦闘は出来ないので車で運転して荷物を運んだり、交渉をしたり、知識を伝えたりと主にサポート面を中心に活動をしている。カミカゼの瞬間能力と知識も相まって解らない謎や行けない場所はないだろう。

カミカゼ

知識・転移

【宿主】優越感
【実体】あり
【能力】書物を媒介とした転移
【射程】遠距離(+汚染数値に依存)
【汚染】初期数値5
【概要】旅人風の男の怪異、呼んだ事の在る書物から読んだ事の在る書物がある場所への転移ができる。宿主は勿論だが、転移元となる書物と転移先となる書物を呼んだ事の在る者が至近距離に居るならばその者も同時に転移させる事が可能である。ただし、移動できる距離が汚染数値により決まり、15×汚染数値m以内が移動できる距離の限界となる。また、この怪異は言語活動が可能であり、寡黙ながらもあらゆる書物に関する知識を有している。

2018/10/13
2018/10/14