【読み】ニカイドウ マナミ
【性別】女性
【年齢】24歳
【職業】書店員
【PR】地味・飽き性・ネガティブ・創作趣味
【性格】一人称:私/二人称:君・○○くん(ちゃん)
逃げ癖が強く、自己肯定感が低い。その場に溶け込んだり地味に混ざり込んだり、耐え忍ぶ事は下手じゃないが苦手。深く考え込み過ぎて、ネガティブになってしまいがち。
人に知られたくはないが熱しやすくて冷めやすく、飽き性。長く続いている趣味は“絵と小説”であり、ヲタク趣味っぽいがヲタクであるかすら曖昧。
【容姿】身長159cmでふくよかな体型。顔は良くも悪くも普通だが、あまり化粧をしない。微妙に結べるか結べないか位の長さの黒髪で、茶色の瞳を持つ。黒縁の眼鏡はかなり分厚い。
服は黒や白で地味目な物ばかりを選び、スカートは絶対に穿かずジーパンやチノパンが多め。靴は殆どスニーカー。たまに気紛れにショーとブーツを履く程度。右手の中指にスタールビーの指輪を嵌めている。
【邂逅】≪自己嫌悪≫小学1年生の頃に母が病死し、父子家庭で過ごす。たまに祖母に支えられながらも、弟と共に不自由なく育てられた。しかし彼女は高校に上がった時、ただ“周りと趣味が合わなかった”だけで孤立し、暫く我慢の日々を送るも突如糸が切れたかのように不登校となった。
彼女は突然変化した自分や環境に混乱するが、父親は彼女に自由に道を選ばせてくれたし、周りも心配してくれた。その後定時制に行くがまた上手くいかず、通信制でも暫く上手くいかず、停滞を数回続けやっとのことで卒業は出来た。そのまま彼女は逃げるように無理矢理自立し、書店員として就職する。この停滞の期間に積もり積もった自分への嫌気や、自分として生きることへの苦痛からジャック・ローズが憑いた。
彼女はありふれていそうな自分の人生を振り返れば“死にたい”と言い、“自分が嫌いだ”と言う。それが決して正しいか、本当に自分が嫌いなのか彼女にも分かっていない。しかし彼女は想像以上に優しかった友達を、家族を、世界を思い出せば、その期待に応えられなかった事への懺悔を口にしながら自分を呪い嫌悪する。あまりにも凄惨過ぎたなら、あまりにも悲劇だったなら、他の所為に出来たのに。全ては自分の所為に過ぎなかったからだ。
【邂逅2】
≪承認欲≫彼女は自分が好きになれなかった。世の中には自分より恵まれない環境で苦しい思いをした人がいるのに、それなりに恵まれた環境にいた自分がまるで不幸であると言うかのように怪異憑きであるのが辛かった。でも不幸や苦痛は何処にでもあって、それは大きかろうが小さかろうが辛いのには変わりなく、受け入れられるべきとも理解していた。そうして周りの苦痛は全て素直に受け入れられたのに、やっぱり自分の不幸だけは自分の所為だと吐き捨ててしまっていた。
それだけ両親は自分を受け入れてくれていて、もっと周りと仲良くなれる術はあった筈で、我慢すればギリギリ社会から逸脱せずにいれたのだ。周りと違い、自分は“努力”すればどうにかなったのだ。それを怠り逃げたのは、彼女自身。自己責任の自業自得。彼女はそうやって自分を徹底的に罵倒した。
怪異憑きと触れ合う中でその傾向が増していく途中、それは最近いつの間にか其処に現れた。けろっとした顔をして小首を傾げ、彼女の足に擦りついてきた。普通の犬のように鳴き、遊び、食べて寝る。それが巨大になるという能力を知った時、彼女は自分の肥大化した“承認欲求”と向き合うことになった。
彼女は幾ら自分が嫌いでも自分を捨てきれない。嫌いな自分を誰かに認めて欲しくて、小さな不幸を抱える自分の不幸を認めて欲しくて。それでも周りの頑張ってきた人々の不幸を見る度、口を閉ざしてしまっていた。彼女の自業自得に近い境遇と、今までの怠慢、逃げてしまったという事実。それらは“承認”され、受け入れられるべきものなのだろうか。
「自分で愛せないから、誰かに愛されたい。なんて――……また、私は気持ち悪くなっちゃったね」
『ワン!』
「……うーん……」
【備考】1月15日生まれ。好きな食べ物はイチゴとリンゴ。町内にある普通の書店で、普通に働いている。対策局に来たのは結構最近。ジャック・ローズの事は認識していたが、その能力を知ったのも最近の出来事。最初は気持ち悪がっていたものの寂しがりの自分の隣に居てくれたので、何となく嫌いになれず今では同居人的な意識でいる。かなりのネット好きで、SNSと一次創作ブログをこっそりやっている。
【宿主】自己嫌悪
【実体】視認のみ可能
【能力】変身
【射程】近距離
【汚染】初期数値3
【概要】大量の触手によって構築された人型の怪異。対象の正確な外見情報もしくは対象の髪や唾液や血液などを宿主が持っている場合、それを使って自分もしくは他者を対象の姿へと変化させる事ができる。ただし、変身の方法としてこの怪異が纏わり着き、光学迷彩の応用で見た目を変化させているだけなので、触れられると違和感に気付かれる。また、他者を変化させる場合は宿主から半径1.5m以内から出てしまうと変化は解かれる。変化できる時間は汚染数値×10分(1ロル)とします。
【宿主】承認欲
【実体】常に実体化
【能力】巨大化
【射程】近距離
【汚染】初期数値3
【概要】ただの犬の怪異、知能も仕草も思考も全てただの犬。宿主が能力を発現することによってこの犬の怪異は汚染数値×10倍にまで巨大化する。しかし、重さも変わらなければ硬さも変わらないのでただただ大きくなるだけ、ただそれだけである。特に宿主の云う事を聞く訳でも無く、自由で温和な性格の白い犬。本当に、大きくなるだけ、ただそれだけである。