それは人の心の奥底の―――

天乃原アカリ

アフィニティ

【読み】アマノハラアカリ
【性別】女
【年齢】25歳
【職業】婦人警官
【PR】酒好き婦警さん、お酒は強め、人付き合いは良い、いい加減、おっぱい←
【性格】一人称:私、二人称:呼び捨てor「名前」君・ちゃん・さん
いい加減な婦警さん。その性格故か、大事な時にミスをするのがたまにキズではある。お酒と人と話してる時が一番の幸せで、自分の幸せを優先的にとってしまって、色々と抜けている事もしばしば。それでも婦警であるからなのか、それとも元からの性格なのか正義感は人一倍あるようで、他人の為ならば自分の身を粗末に扱う事だって厭わない
【容姿】162cm。綺麗な銀色の髪で、解けば腰辺りまで伸びた髪を丁寧に編み込みされた後ろ髪に、リゾート地の海を連想させるような青い瞳をしている。服装は婦警らしい格好で、頭には帽子を被って制服もしっかりと着こなし、手には真っ白な布の手袋、タイトスカートに黒のタイツと黒のヒール…とまるで絵に描いたような婦警さんの図、ただやはり性格的な面で通常勤務時以外の時は制服のボタンを外したりしているので、彼女の大きな胸が直接見えてしまう事もしばしばあるとか
【邂逅】『自棄』
彼女に根付いた負の感情は『自棄』
元々は彼女を含めて兄と姉が兄弟としている五人家族の一番下の子だった彼女。兄は医者、姉は弁護士、両親も有名企業で共働きしているなど、生まれた時から優秀な人ばかりのとても恵まれた家族、いや恵まれ過ぎた家族の一員だった。しかし彼女は、この家族の中では異常な程に「平凡」であった。学業も習い事も人並みには上達するが、それ以上にならない。何とか婦人警官となった後も、ミスばかりでいつも迷惑をかけてしまう。そして、そんな自分を彼女はお酒で忘れようとするのだ、お酒はダメだった私を綺麗サッパリ流してくれるのだから
婦警になってから幾らか経ったある日、彼女は目の前で人が殺される瞬間に遭遇してしまった。女性は腹部をナイフで深々と刺されて、苦しそうにこちらを睨みつけるように訴えかけながら、息を引き取った。犯人は後に無事逮捕されたが、彼女にはあの女性の最後の目が忘れなれないのだ。「どうしてお前が生きて、私が死んでしまうのか」そんな事を言われてるような気がしてしまうのだ。酒を飲んで忘れようとしても、美味しい物を食べて忘れようとしても、あの目はずっと私の事を縛り続ける。もしあの時私が犠牲になっていたならば?もしあの時、少しでも犯人を抑えるのが早かったならば?もしもの話がずっと頭に浮かんできて、その度に私の中で言葉に出来ない自分への怒りが募っていく。自分みたいにいい加減で中途半端な人間よりあの人の方がこの世界には必要だったんじゃないか?そんな事を考えていた時には自分は歩道橋の上から下を見下ろしていた。…ここからなら簡単に死ぬ事が出来るだろうか…身を乗り出して歩道橋から落ちる数秒前、まるで自分を殺すのを止めるように『それ』は現れた。まるで、他人の後を追って自分の身さえも粗末に扱う自分を、思った通りに動けなかった自分を酒で忘れようとする自分…【自棄】の感情に溢れた彼女を嘲笑うように、『それ』は腹部の大きな口はニタリと釣り上げてみせたのだ
【邂逅II】『卑下』
この対策局に来て、色んな人に出会った。いつも不安小学生に、自己嫌悪する書店員さん、世界を嫌ったデザイナーに、ひたすらに熱血な男子高校生、自責に苛まれる男の子や怠け者な捻くれ者…その他にも色んな性格や特徴を持った人々と目を合わし、色んな話をした。楽しかった時も、辛かった時も色んな時間があったけれど、局の人達は私に優しく接してくれたし、私が困った時には手を出して助けてくれた。

____だからなのかな、自分という存在が周りよりも劣って見えてしまう。みんなと過ごした時間の分だけ、私の中には自分に対する劣等感が芽生えてしまう

卑下自体は小さい時から私の中に確かにいた。周りの有能な人とダメな自分を比べて、自分という存在がいかに劣っているかを認識して、誰かに手を伸ばして助けてもらおうとしたり、「そんな事ないよ」なんて言われたくて必死に遠回しにアピールしていた。今だってそれは変わってない、多少自分で出来るようになっても、結局彼女は誰かの二番目。必ず劣った部分が露呈して、結局周りのお荷物になってしまう。私は誰かに手伝ってもらって、初めて役に立てる存在なのだ。めんどくさい性格なのも分かってるし、構って欲しいだけなのも分かってる。だけど、周りの人を見てしまうと自然にそんな事を考えてしまう

羨ましい、私は局の人達を見てそうおもった。私には不安の子の様な純粋さや優しさはないし、自己嫌悪さんの様な包容力もない、嫌悪感の人の様な芯の通った生き方も出来てない、熱血君の様な確かな正義心もない、自責の子の様な他者を導く様な言葉をかけてあげられない…ないないないない、私には何もない。誰かに誇れる様な確かなものが私にはない、だから羨ましさと同時に他人に認められたい…という感情が強く出るようになっていた。怪異事件が立て続けに起こる中、何も出来なかったのが良い例だろうか?自分なんてどうせダメな人間、誰かに助けてもらって初めて私が成立するような中途半端な存在。

____きっと、そんな昔からの積み重ねが彼女を呼び起こしたのだろう。『その子』は私の部屋で、私の前に現れた。真っ黒な色をしていて、窓から差し込んだ月の光に照らされるたびにその体をまるで宝石のの様にキラキラと輝かせている。触手が伸びている様は、まるでアフィニティを思い出すが、私はこれがすぐに私の怪異なのだと気がついた。『その子』はアフィニティとは違って、ニタリとも笑わなかったけれど、窓から吹き込む秋の風に靡く触手と鉱石の様な体は…非日常感を表していて、奇妙な怖さがあっただろう
【備考】12/3生まれ。勉強は警官になれる程度の学力は持ち合わせていて、一応武術も合気道の初段を会得しているようで、決して身体能力は悪くない。ただ、それを使って彼女の中の理想図で動かそうとすると、上手に事が運んだ試しはなくて、結局今日も酒に飲まれて忘れる日々を繰り返している。ただ、やはり毎日のようにお酒を飲んでいるせいか、ある程度耐性がついてしまったようで、周りの人間が潰れてしまう事が多いらしい
怪異とはそこそこ良い関係を築いている様子。というのも彼女が居なければ、今頃自分は墓石の下に居たのだろうから、たとえ自分の自棄から生まれたものだとしても、今ここに自分が居ると言うのはそう言う事なのだから

アフィニティ

中距離攻撃

【宿主】自棄
【実体】発現時のみ実体化
【能力】生物消去
【射程】中距離
【汚染】初期数値3
【概要】太く長い無数の触手と腹部に大きな口を持つ異形の怪異。この怪異は発現時に宿主以外の生き物を見境無く喰らい尽くす。対象は宿主から半径5m以内の全ての生き物であり、殆どの場合抵抗の余儀無く食べられてしまう。この怪異の食欲は汚染数値によって変わり、1日に食べる事ができるのは汚染数値×1人までとなる。

2018/10/14

アイアン・レディー

中距離防御・支援

【宿主】卑下
【実体】発現時のみ実体化
【能力】モラトリアムの卵殻
【射程】中距離
【汚染】初期数値4
【概要】黒曜石の様な堅く綺麗な鉱石で構築された怪異。少女から伸びる意志を持った触手が触れたモノはそれが何であろうと硬化する。硬化時間はたった10分間(1ロル)だが、その硬化した部分が砕けたり削れたり切れる事は無い。この世界で唯一"シュレッダー"でも切れない物体と化す。ただし、同じ対象にこの力は使えず、1日で汚染数値×1か所にしか使えない。

2018/11/1
2018/10/18